青柳障害福祉課長(写真)より平成27年3月に取りまとめられた『平成27年度~平成29年度の西東京市障害福祉計画』についてお話を伺いました。
お話の後、青柳課長を囲んで参加者全員が開店したばかりのフレンドリー1階の「もぐもぐの森」で昼食を頂きました。店内には「田無手をつなぐ親の会」から贈呈されたきれいな胡蝶蘭が飾られていました。
平成27年11月13日、西東京市福祉部 障害福祉課 青柳障害課長 と懇談する機会を得て、田無親の会、保谷親の会の夫々から会長ほか会員合計9人が障害者総合福祉センター(フレンドリー)の会議室に集まりました。田無親の会からは小矢野会長と青山の2名が参加しました。
以下、青柳課長が話された内容を、ご参考までにメモします。
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平成27年5月、障害福祉計画に定めた重点推進項目を確実に果たすために組織改正が行われたそうです。
親の会がお世話になっている部署は保健福祉部から健康福祉部に名称変更されました。
健康福祉部
├ 生活福祉課
├ 高齢者支援課
├ 障害福祉課
└ 健康課
「放課後デイサービスさざんか」は民間へ移行され、「こども発達センターひいらぎ」は所管課が健康課に移されたりして異動があります。障害福祉・児童福祉に関わることは、改めて市役所の窓口で相談したほうが良いです。
西東京市障害福祉計画の第4期計画が本年度よりスタートしたことに関して、青柳課長からその概要を説明して頂きました。4つの重点推進項目は次です。
●重点推進項目1
障害のある子どもへの支援の充実
必要な時期に必要な療育を受けられるよう、早期発見・早期療育体制を整備 (児童発達支援の提供体制の拡充、放課後の活動場所の充実)
●重点推進項目2
障害のある人の社会参加の推進
障害のある人の日中活動や就労に対する支援の充実 (地域活動支援センターの設置、地域での就労支援=継続支援・移行支援=の強化、就労系サービス事業所の誘致))
活動支援センターは西東京市は他市に比べ、場所の確保が難しくてセンターのスタートは来年秋以降になりそうだとのこと。そのような状況から社協はハードよりも相談サービスの充実に軸足を移すことにした。
ひばりが丘団地はリニューアルで再開発中であるが、その団地内に民間保育園を新設する予定であり、また、UR都市再生機構では障害者のための施設を誘致する計画で、民間事業者の募集要項を発表した。URひばりが丘パークシティにはクリニックなど生活支援施設があり、就労支援施設ができるのはとよいこと。
●重点推進項目3
地域で安心して暮らせるまちづくりの推進
障害者の生活環境を整備するためにグループホームなどのサービスの整備。
知的障害者、精神障害者夫々に対するサービスを整理して通過型ホームに加え、滞在型ホームの充実を検討する。 障害者への理解推進を図る取り組みを継続する。 現状は市内には通過型多いので、滞在型の充実を図る。
●重点推進項目4
相談支援体制の充実と利用促進
勉強会・説明会を通じて情報が行き渡る仕組みを構築する。
障害者問題について当事者・関係者・市民の理解を促進するために、平成26年よりアスタ・センターコートで障害者週間のイベントを開催している。ここは市内では一番一通りが多いところだから。 今年は12月3日~9日。アスタは12月4日(金)。年末商戦に入ることから土日は開催できなかった。
市報による広報、11月15日号の市報で第1面全面に「みんなが生きやすいまちへ」のコピーとともに障害者週間の広告を出すことができたのは良かった。障害者への取り組みを大きく扱ってもらえた。
12月9日(水)午前に開催予定の綿祐二先生の講演会は人気が高く、11月2日から受け付けを開始したが、問い合わせと申し込みが多い。会場を以前は250人収容のコール田無のホールだったが、より広い保谷こもれびホールに変更した。
障害者に対する課題は総合支援法、差別解消法など法整備によって良くなっているが、そんな専門的知識がなくても困っている人には何かできるように相談支援体制を充実させていく。 相談支援センター・えぽっくを知ってもらい、その利用を進めたい。ハードウエア面での整備は時間がかかるので、相談を充実させる。
質問をした人に青柳課長が回答した内容
相談に行くのに抵抗感があって、最新の情報を知らない障害者やその家族がいる。昔と今は大きく変わっている。最新の情報を得て欲しい。親の理解よりも本人に理解してもらうことが大事。知らない人に、分かっていない人に、分かってもらう努力をしているのが相談支援員。相談支援員は本人の気持ちを掴み出すことを心掛けている。
作業所ではできない相談や親が与える情報以外の情報を提供するために相談支援員がいる。障害者本人は親が与えた情報だけしか知らない、というのではいけない。
障害福祉計画(概要版 平成27年3月)が障害福祉課から配布されている。手に取ってご覧頂きたい。その他にも役所にはいろんな資料がある。
感想
なんでも相談するのが一番と思いました。市は障害者の支援のために本気度100%で頑張ってくれています。特別支援学級に入るにも色々あるようです。知人友人の話やネット情報ばかりに依存せず、自分の住んでいる役所の窓口で顔と顔を合わせて相談すること、最新の情報や取り組みを知ることが一番大事なことと思いました。
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