平成28年3月1日、西東京市 民生委員 障がい福祉部会の研修会として、障がいの方々への理解を深めていただくために、さくらの園の見学会を田無手をつなぐ親の会で企画させていただきました。当日は、10時~10時45分まで 就労継続支援B型、生活介護、就労移行支援を2つのグループに分かれてご案内しました。
見学しながら、利用者様に自由に話しかけてくださいとお話しました。
直接、接していただくことで障がい者理解につながることと思い、皆様にお願いしました。
見学の後、12時まで会議室に集まって交流会を開催、民生委員の方々と意見交換を行いました。参加者20人の皆さんから自己紹介を兼ねて、それぞれ見学の感想を頂戴しました。
・職員のみなさんが明るく、作業に従事している人たちとの心の触れ合いを感じた。
・作業所に来ている障がい者はみんなしっかり作業をしていることを改めて気付かされた
・大勢が見学で訪問したことに作業をしている皆さんは驚くこともなく、元気にあいさつしてくれたが、これは指導する職員のみなさんが素晴らしいからだろうと思った。
・皆さんが明るいのは、自分に丁度合ったことをやっているからだと思った。
・得意分野を見つけて、作業につなげるやり方、個性をみつけてやれていいと思う。
・皆さん丁寧に作業されていることに感動した。紙袋を見る目が変わった。
・統廃合された後の校舎が、このように障がい者のための施設として活用されていることを初めて知り、いいことだと思った。また、障がいを持たれた方々が助け合って作業をしていることがいいと思った。
・生活介護の方々はとくに人々との触れ合いが大事、広げれたらいいと思った。
・可能性はまだまだあると思った。可能性を引き出してあげて欲しい。
などなどたくさんの感想を聞かせて頂きました。
田無親の会から障がい者に対する理解と支援を民生委員の皆さんにお願いしました。
障がい者と一口に言っても、障がい者はいろいろ、行動もさまざま、動き回る人もいる。例えば、電車に乗って行ってしまう人もいる。そのような人を探すネットワークは親の会で持っているが、しかし、地域の人の協力がどうしても必要であること。また、親亡き後の生活のためにグループホームの建設が必要であるが、地元の反対の強いのが現状、この点についてもぜひ理解を頂きたいこと、等々を説明し、お願いしました。
知的障がい者、精神障がい者、発達障がい者…、それに認知症高齢者まで、それぞれは決して同じではありませんが、みんなは自分の思いを相手に伝達することが困難な人たちです。その点を汲み取って思いやりのあるあたたかな支援の手を差し伸べてくださる人が地域に増え、そして、支え合うネットワークが地域にできることを願っている親の会としては、たくさんの民生委員の方々に「さくらの園」をご見学頂いて共感を頂き、障がい者に対する理解を深めて頂けたことは大変にうれしいことでした。
民生委員の佐々木部長様より、困りごとがあれば、民生委員に電話して下さいとのお話がありました。プライバシーを守る等、様々な垣根がありますが、本日は、垣根を一歩超えたように思うとのお話をいただきました。
市民の方々にも、このような見学をしていただければ、もっと理解者が増えるのではないかとのお話もありました。
会終了後、ある民生委員の方から、仕事以外の日に、利用者の方々とお話する場を設けていただければと思った、とのお話をいただきました。
利用者の方々が我々にとても嬉しそうに話されるので、その姿をみてそのようなお考えをもってくださったようです。 実に 有難いことでした。
障がい者を持つ親たちは、抱え込むことなく、近所の方々に知って頂くことが大切だと思います。障がい者、高齢者、低所得者の方々を皆が知ることにより、西東京市で安心して住むことができるのではないかと思います。
これからの時代は、障がい者だけが固まるのではなく、みなさんとの重なった交流を通じてお互いを高め合えるものを目指すのがいいのかと思いました。
写真は西東京市西原総合教育施設内の社会福法人さくらの園を市内の民生委員の方々が見学されている様子、および、交流会の様子です。
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