東京多摩学園を見学
6/21(金)、会員11名で東京多摩学園に行ってまいりました。
社会福祉法人ふるさと福祉会 東京多摩学園は、栃木県足利市の「こころみ学園」をモデルに、知的障害の子供らを持った親たちが子供らの訓練の場と、親亡き後の子供らの「故郷」が必要との考えのもと1988年9月に建設された生活介護・施設入所支援の障害者支援施設です。
東京多摩学園(生活介護・施設入所支援 定員40名)以外にも法人事業として、「軽費老人ホーム幸房の家」(ケアハウス 定員20名)、「ステップホームかつのり」(グループホーム 定員6名)、「ふるさとホーム」(女子グループホーム 定員10名)、「きのこ工房」(放射能ゼロの菌床椎茸生産)、就労継続支援B型事業所「ワークショップ奥多摩」(定員20名)、「カフェレストランSAKA」、指定特定相談支援事業所「さかみち」を運営されています。
私たちは山下卓さん(東京多摩学園 園長)の案内で①「椎茸栽培林」→②「幸房の家」→③「ふるさとホーム」→④「東京多摩学園」を見学しました。
①「椎茸栽培林」では、利用者たちが椎茸栽培のため原木を抱きかかえ山道を上り下りしながら働いていました。心も体も鍛えられた健康的な姿が印象的でした。
②「幸房の家」は、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)までの中間的施設として2005年に開業。入居資格は60歳以上の方で独り暮らしが困難な方です。家賃、食費、お小遣い等で一か月10万円あれば生活できるとのことです。昼間の活動の場として希望があれば東京多摩学園の椎茸作業にも参加できますし、身辺のことが難しくなってきたら介護保険を利用しデイサービスの利用をしている方もいるとのことでした。
③「ふるさとホーム」は2015年に女子のグループホームとして開業。まるで避暑地にやってきたかのような居心地のよい、女の子らしい造りのホームでした。
④「東京多摩学園」では、自身も障がい者を持つ親である山下更正さん(東京多摩学園 会長)、現在も現場を見守られている奥様の保子さんにお会いし、設立当時の苦労話を伺うことができました。子供たちの将来を見据え、人に好かれるような子に(清潔保持)しなければと、園内は日常生活の自立に向けて暮らしやすい工夫で溢れていました。(清潔感を保てるようお手製の歯磨きセット置き場を設置する、毎日お風呂セットのセッティング、汗をかいたら着替えられるように予めセットし置いておく場所を決める等々)
お二人の思いが息子である山下卓さんはじめ、職員の方々にしっかりと受け継がれていることに感銘を受けました。
現在、若手の職員の採用と確保が一番の悩み、とのことでした。
海外にも目を向けインドネシアより2名採用し、ミャンマーに今度面接に出かけられるとのお話をしていただきました。
見学後は、地域の方々との交流と憩いの場にとB型事業の作業の一環として開業された「レストランSAKA」で、椎茸など学園産の食材を使った自慢のランチをいただきました。お土産に乾燥椎茸(スライスもあり)、乾燥椎茸の粉末を買って帰りました。(家でも好評でした)(K.S記)
★おくたま しいたけ収穫祭
<9月23日(祝・月)10時30分~14時30分開催>東京多摩学園にて
奥多摩駅⇔多摩学園行のシャトルバス運行
社会福祉法人ふるさと福祉会
住所:東京都西多摩郡奥多摩町海澤431
写真の説明
上は椎茸林と椎茸、中は施設のいろいろな工夫とアイディア(お風呂セット置き場、お手製の歯磨きセット置き場、着替えセット置き場です。下は収穫祭のお知らせポスター、書籍の紹介ちらし。そして、参加者11名の記念スナップ。